【ロシアゲート問題】トランプとロシアの関係
(図1、唇をかみしめ指を立てるアメリカ大統領のドナルドトランプ氏)
こんにちは、管理人です。
今回は強烈な発言が注目を集める現アメリカ大統領(2018/1/16時点)ドナルドトランプ氏のあの疑惑について解説していきたいと思います。
1,はじめに
ドナルドトランプとは?
ニューヨークの裕福な家庭に生まれた、五人兄弟の四男。陸軍幼年学校にも通っていた経験を持つ。(素行不良のためだったとされている。)
ニューヨークにあるロースクール(法科大学院)で有名なフォーダム大学に二年間通ったのち、アメリカ随一のビジネススクールのウォートン校で経済学士号を取得した。
エリートビジネスマンとして幼少期から育てられたトランプ氏は大学卒業を前に父が経営するエリザベス・トランプ・アンド・サンに入社している。(この親にしてこの子ありという感じのネーミングですね)現在では不動産王と呼ばれるほど知名度と莫大な資産がある人物となりました。
テレビではたびたびトランプ氏の歯に衣着せぬ物言いや、行動が報道されていますが、今回のロシアゲート問題とはこのエリートビジネスマン大統領とどのような関係があるのでしょうか。
(図2、観衆の中で手を挙げる、リチャードニクソン第37代アメリカ大統領)
2,ロシアゲート
ロシアゲートとはいったい何を指す言葉なのでしょうか。
まずロシアゲートの言葉のもとになった「ウォーターゲート事件」について説明していきます
さかのぼること1970代、当時の大統領ニクソン(図2)再選を図るアメリカ共和党再選委員会が、民主党本部(対立政党)に盗聴器を仕掛けようとして捕まりました。これらの不正工作をもみ消そうとしたなどの、共和党陣営に対する疑惑からニクソンが任期中に大統領職を辞任する騒ぎがありました。この事件は、当時の民主党本部があった建物の名前をとって「ウォーターゲート事件」としてアメリカでは広く知られています。
アメリカ大統領の中で任期を全うできずに辞任に追い込まれたのはニクソン一人ということもあって、歴史的にも大きな事件として捉えられています。
3,共通点
では名前の由来であるウォーターゲート事件とロシアゲートの共通点を述べながら、問題の説明をしていきたいと思います。
1)不正工作疑惑
ウォーターゲート事件では盗聴器を仕掛けようとしたとありますが、ロシアゲートでは大統領選挙中に対立候補であるヒラリークリントン陣営にたいして、共和党と共謀したロシアがサイバー攻撃を仕掛けたとされています。どちらも候補者を勝たせるための不正工作でありました。その際ロシアとの交渉において国家の機密情報が漏洩したのではないかなどの疑いも出ています。安倍首相が民進党に対して不正工作をしていたとしたら日本国民はどう思うでしょうか。支持率の多くを失うことは間違いなく、非常に大きな混乱を招くでしょう。それと同じ状況に現在アメリカ国民は立たされているのです。
2)大統領による捜査妨害
大統領は各省長官を任命、罷免する権限があります。
ニクソン大統領はその権限を用いて、当時疑惑の解明に奔走した検察官を解任するよう司法長官に圧力をかけ、新しい司法長官に検察官を解任させました。そしてロシアゲート問題ではトランプ大統領は疑惑の解明を目指したFBI長官のコミー長官を「仕事の出来が悪いから」などの理由で解任しました。両者がとった行動はいずれも疑惑の目を一層高めることにつながり、ニクソンは辞任まで、トランプ氏は支持率の低下を招いています。
(図3、トランプ大統領によって解任させれたコニー前FBI長官)
4,今後の展望
現在トランプ大統領が不正工作やそれに伴う捜査妨害を指示した、もしくは関与したとの疑惑があるに過ぎません。しかし今後捜査が進み、疑惑を立証することができたならば、一気にトランプ氏弾劾の流れに進み、歴代で二人目の「辞任した毒舌大統領」として教科書に載ることになるでしょう。大統領が辞任となれば国際的に大きな影響があり、大きな混乱は避けられません。
5.まとめ
・ロシアゲートとは...トランプ大統領によるロシアと共謀した不正工作や捜査妨害などを指す。